アギグミ (10月8日)

近くの雑木林でグミの実が色づいているのを見つけました。いま熟するグミはアキグミです。

 グミはこのほかにハルグミ、ナワシログミ、ナツグミ、海岸地帯に多いマルバグミなどがありますが、これらはいずれも秋に花が咲いて、春に赤く熟します。

グミは古名をクミといったものだそうで、クミはフクムミ(含む実)からの転化で、口に含んで噛み皮を吐き出す食べかたから来た名であろうという説があります。

(深津正『植物和名の語源』八坂書房)

グミの漢字表記は普通「胡頽子」を使いますが、これはナワシログミの漢名だそうです。


アキグミ【秋胡頽子】
Elaeagnus umbellata



山地に自生する落葉低木で、高さは 3m ぐらいになります。
灰白色長楕円形の葉は 互生し、長さ 5cm ぐらいで、銀白色の鱗毛に覆われています。

花期は 4〜 5月で、葉のつけねに黄白色の筒形の小さい花が数個ずつつきます。
花の外側にも銀白色の粉のようなもの(これも細かい毛なんです)がついています。

果実は直径 7〜 8mm の球形で、秋に赤く熟して食べられます。やや渋味が強いの で、果実酒として好まれるようです。

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