ダイダイ (12月11日)

ユズに続いてダイダイです。
お正月の飾りに欠かせないダイダイですが、ダイダイの語源は“代々”からきて いるのです。

ダイダイは実が熟しても落ちないで3年ぐらいは木に残っています。
そして翌年の夏にはまた緑色に戻り、その年の冬に再び黄色くなるという不思議 な性質があり、これを“代々栄える”ととらえて“だいだい”の名を与えたもの とされています。

漢字表記に使われる橙は中国名ですが、本当は酸橙・甜橙の2種があり、単に橙 というときは酸橙の方を指すとのことです(増淵法之著『日本・中国植物名比較 対象辞典』: 東方書店 による)。

果実の皮は「橙皮(トウヒ)」または「陳皮(チンピ)」とよばれる生薬で、健胃剤になり ます。
昔はカムス【蚊無須】とも呼ばれたのですが、これは干した皮をいぶして蚊よけ に使ったことからきた呼び名であるようです。


ダイダイ【橙】
Citrus aurantium ミカン科ミカン属


インド原産の常緑小高木で、日本には古くから渡来していたようです。

葉は長さ 6〜 8cm の長楕円形で互生し、葉柄に広い翼があります。
初夏のころ葉腋に 1個または数個の白い 5弁花を開き、芳香を放ちます。

果肉は苦みがあるので食用にはなりません。

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