ハギ  (9月20日)

 秋の七草の一つ、ハギ【萩】が咲き乱れています。

 ハギはマメ科ハギ属の総称で、単に「ハギ」という名のついた植物はなく、正しくは必ず○○ハギと、 なにか頭についています。

 ハギ属は東アジアの暖・温帯と北アメリカの一部に分布し、約60種類もの種類がありますが、 日本ではこのうちの10種類ほどが見られます。
草かんむりに秋の「萩」という字が使われますが、この文字は秋の花を代表するという意味で 作られた日本の文字(国字)だそうです。


ハギ【萩】
マメ科ハギ属


落葉性の小低木または多年草で、地際から叢生して高さ 1〜1.5m ぐらいになります。

葉は小葉3枚の複葉が普通で互生します。

花は葉の脇から総状につき、やや小型の蝶形花で、色は紅紫色が普通ですが、白色や淡黄色などもあります。

実は鞘の中にできますが、中の豆は1個しかないのが普通です。

日本でみられる主な種類は次の通り。

  • ヤマハギ【山萩】: Lespedeza bidolor
    日本のハギの中では最も分布が広く、特に東北地方に多い。

  • ツクシハギ【筑紫萩】: Lespedeza homoloba
    本州、四国、九州に多く、西日本ではもっとも普通にみられる種類。

  • ニシキハギ【錦萩】: Lespedeza nipponica
    花が美しいので、栽培されるのはこの種が多い。白花種をシロバナハギという。
    お寺の境内などに植えられているのは殆どこれ。

  • ミヤギノハギ【宮城野萩】: Lespedeza thunbergii
    ニシキハギに似ている。同じく栽培種に多い。

  • マルバハギ【丸葉萩】: Lespedeza cyrtobotrya
    葉の先が丸く、花は小さい。

  • キハギ【黄萩】: Lespedeza buergeri
    大型のハギで、高さが 2m ぐらいになる。花は淡黄白色で、紫色の斑点がある。

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