ハゼノキ (11月28日)

 暖地の房総ではあまり紅葉がはっきりしませんが、やっとイチョウの黄色や ハゼノキの赤が目立つようになってきました。
ハゼノキの果実からは蝋燭の原料となる蝋が採れるので、江戸時代には盛んに 栽培されたものだそうです。
いま山野に自生しているものはその名残とか。

 ウルシは樹皮の分泌物に触れると炎症をおこす植物として知られていますが、 同じ仲間のハゼノキも有毒成分を含み、樹液に触れるとかぶれることがありま す。
紅葉の美しさにひかれて、枝を折ったり葉をちぎったりしないように。


ハゼノキ【黄櫨・櫨・梔】
Rhus succedanea ウルシ科ウルシ属


関東地方以西〜沖縄に分布する落葉高木で、山野に自生し、または庭や公園などに 植えられるほか、果実から蝋を採るための栽培も古くから行われていました。

高さは10m ほどになり、奇数複葉の葉が互生します。小葉は長さ 4〜10cm の披針形 で 4〜 7対あり、秋に美しく紅葉します。

雌雄異株で花期は 5〜 6月、黄緑色の小さな花が円錐形に垂れ下がった花序を作っ てたくさん咲きます。

果実は直径 8〜10mm の黄白色をしたやや平たい球形で、ヤマガラ、シジュウカラ、 ヒヨドリ、などが好んで食べます。

よく似た木にヤマハゼがありますが、ヤマハゼの葉柄には毛が密生しており、葉に も毛が生えているので、毛の全くないハゼノキとははっきり区別できます。

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