日本産のノギクが続きましたので、こんどは洋種のノギクです。 　原っぱにいくらでも咲いているので、あまり気にとめない野草ですが、よく見 るとなかなか愛らしい花です。 ヒメジョオン【姫女苑】 Eigeron annuus キク科ムカシヨモギ科 東京都小平市にて（2003年6月）　Y.Sashida 北アメリカ原産の 1〜 2年草で、明治の始めに日本に渡来した帰化植物ですが、 繁殖力が極めて強く、今では殆ど全国的に分布するごく普通の雑草となってしま いました。 高さは30〜130cm 、根元に近い葉はへら形ですが、茎の上部に互生する葉は披針 形で先が尖り、縁には粗い鋸歯があります。 夏の終わりから秋に咲く頭状花は直径 2cm ぐらいで、周囲の舌状花は白色、中 心の管状花は黄色です。 稀に舌状花が退化して管状花だけになったものがあり、これをボウズヒメジョオ ンと呼んでいます。 よく似た草で春から咲くハルジオンがありま すが、これは蕾のときに首がうなだれていることと、茎が中空であることで見分 けがつきます。