カキ (10月27日)

 うちの庭に柿の木が一本あって、毎年実がなります。
「百目柿」という品種で、 名前の通り大きな柿ですが、富有柿ほどは甘くなく、皮が黒くなってみばが悪 いのであまり店頭ではみかけません。

 やっと赤くなり出したら、ヒヨドリが早速やって来て、毎日人間とヒヨドリが 色着いた柿を狙って攻防戦をくりひろげます。
大分赤くなったからあれは今日は獲るか、と思ったとたん、必ずそれがつっつ かれるのですよ(^_^;)。
おかげで毎日ヒヨドリのおすそ分けにあずかってます(^_^)。

 柿の渋は防腐性の塗料として使われ、また番傘(紙を張った和風の傘)や団扇に 塗って耐久性を高めるのに使われましたが、いまでは殆どその需要はないのでは ないでしょうか。
材は建築の装飾材や高級家具に今でも使われています。

 渋柿の渋を抜くには干し柿にするのが最も確実ですが、生食するには焼酎を吹き つけて密閉する方法、樽に入れて藁灰と温湯を注ぎ密閉する方法、塩水に浸す方 法などの渋抜き法があります。
米櫃に入れておくという手もありますね。

 渋を抜いた柿を「さわしがき(醂柿)」または「たるがき(樽柿)」と言います。


カキ【柿】
Diospyros kaki  カキノキ科カキノキ属


日本人には馴染み深い果樹ですが、東アジアの温帯固有の植物で、日本を中心に 広く栽培されている落葉高木です。

高さは 5〜15m になり、互生する葉は長さ7〜15cm の卵形または長楕円形で硬く、 所によっては晩秋に美しく紅葉します。

花期は5〜6月ごろで、葉の付け根に淡黄色の4弁花をつけますが、あまり目立ち ません。花には雌雄の別があります。

秋に熟す果実は球形のもの、やや平たいもの、縦に長い砲弾形のものなどがあり、 秋の代表的な果ものですね。
甘柿と渋柿とがあるのはご存じの通りです。

学名(kaki) には和名の「カキ」がそのまま使われています。

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