カラスウリ (9月19日)

 晩夏から初秋にかけ、白いレースのベールを拡げたような繊細な白花を葉腋に一個づつ咲かせますが、日没後に開いて夜明けには萎んでしまうので、最も美しい姿はなかなか見られません。雌雄異株。

よく似た植物にキカラスウリ【木烏瓜】があり、花は少し小さいのですが果実は大きく、黄色く熟します。

 このキカラスウリの根から取った澱粉が「天花粉」で、化粧用のパウダーとして使われます。


カラスウリ【烏瓜】
Tichosanthes cucumeroides ウリ科カラスウリ属


東京都小平市にて(2003年8月) Y.Sashida

本州、四国、九州、台湾に分布する蔓性の多年草。茎は細く長い蔓になって延び、巻き髭で他物に絡みつきます。

濃緑色の葉は 6〜10cm のハート型で、縁に浅い切れ込みがあり、表面にはザラザラした毛が生えています。

葉は互生ですが、葉と対生に巻き髭が出ます。

果実は 5〜 7cm の楕円形でラグビーボールのような形をしています。葉の枯れる11月頃真っ赤に熟すので、これはよく目立ちますね(^_^)。
熟した果実の中のヌルヌルした果肉は、化粧料として使われ、手の荒れによく効くそうです。

根は芋のような塊になりますが、この根塊からは澱粉が取れ利尿剤などの薬用になります。

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