カワラナデシコ (10月18日)

 用たしがてら役場の近くの公園に行ってみたら、カワラナデシコが真っ盛り でした。
その名の通り、昔は河原や原っぱにいくらでも生えていた花ですが、 今では栽培種ばかりで、野生は殆どみられません。
単にナデシコとも呼ばれ、秋の七草とひとつです。

 ナデシコは万葉の時代から親しまれてきた花ですが、その後中国からセキチクが 渡来し、これをカラナデシコ、従来のナデシコをヤマトナデシコと呼ぶようにな り、多くの古典にはこの名が見られます。

 現在ではまた一般的にはナデシコと呼ばれるようになり、「大和撫子」は日本女 性の代名詞として使われています。


カワラナデシコ【河原撫子】
Dianthus superbus var. longicalycinus
ナデシコ科 ナデシコ属


日本の本州から九州にかけて、朝鮮半島、中国、台湾に分布する多年草で、日当
たりのよい河原や草地に自生します。

高さ40〜80cm になり茎や葉は粉を吹いた ように白緑色をしています。

葉は対生で長さ 3〜10cm の線形或いは披針形。

晩夏から秋にかけて茎の先に直径 4〜 5cm の淡紅色の花を咲かせますが、長い 筒形の萼があることと、5 裂した花弁の先が細かく糸状に切れ込んでいるのが特 徴です。

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