キミガヨラン (11月26日)

普通ユッカという名で呼ばれている、先の鋭い葉と白い大きな花の植物です。

葉の先が刺さって危ないし、大きくなって場所をとるので、近頃はあまりはや らなくなりましたが、昔は洋風庭園のアクセント作りには欠かせないものでし た。

標準和名をキミガヨランと言いますが、ランの仲間ではありません。
もとはユリ科に分類されていましたが、今ではリュウゼツランやドラセナと同 じリュウゼツラン科という科に入っています。


キミガヨラン【君が代蘭】
Yucca recurvifolia リュウゼツラン科ユッカ属


北米原産の常緑低木で、茎の高さは 2m ぐらい、太さは10cm ぐらいになり、茎の 先に多数の長い葉が生えて四方に広がり、外回りの葉は多少垂れ下がります。

葉の長さは50cm 〜100cm 、幅は 5〜 7cm で殆ど平らに開き青緑色をしています。

初夏と晩秋の2回(またはどちらか1回)、葉の間から長い花茎を出して直径 5 〜 6cm の花をたくさん咲かせます。
花被は 6枚で厚くやや黄色を帯びた白色で、背面は少し暗紫色を帯び、下向きに半 開します。
大きな雄しべ 6本と、先が 3裂した太い雌しべがありますが、残念なが ら匂いはありません。

近縁種にアツバキミガヨラン【厚葉君が代蘭】:Yucca gloriosa があります。
庭園などに植えられているのはむしろこの種類の方が多いかも知れません。
文字通り葉が厚くて硬く、やや内側に湾曲していてあまり垂れさがりません。
キミガヨランより全体にやや大型です。

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