コスモス (9月22日)

 コスモスは明治時代から親しまれて来た花で、いまでは全国どこへいっても見られますが、原産地のメキシコでは平地には成育せず、標高1500m ぐらいの高原にいかないとみられません。
 かつて仕事でメキシコへ行ったとき、野生のコスモス原種をぜひ見たいと思ったのですが果たせませんでした。

 日本でも園芸品種が多く、在来種にはなかった黄花種も生まれました。
 在来からあった黄色いコスモスはキバナコスモス: Cosmos sulphureus で、普通のコスモスとは違う種類です。
 これは夏から咲き、真っ赤な品種もあります。

 和名はアキザクラ【秋桜】。

 一般に使われているコスモスは属名で宇宙のコスモスと同じ言葉ですが、植物名では「調和の取れた」「美しい」などの意として使われているようです。
 コスモスという語はコスメティックの語源でもあるので、美に関係があるのでしょう(^_^)。


コスモス【cosmos】
Cosmos bipinnatus キク科コスモス属



メキシコ原産の一年草で、高さは 1.5m ぐらいまで延びます。

対生する葉は糸状に細かく切れ込み、摘むと特有の匂いがします。
秋に茎の頂きが幾つにも分かれ、それぞれの頂部に直径 4cm ほどの花を開きます。
花の中心部には黄色の筒状花が集まり、その周囲に8個の舌状花が整然と放射状 に並んでつきます。

このように茎の先端に小さい花がまとまって着く形を頭状花序(頭状花)といい、 キク科の花はみなこの形です。
中でもコスモスのような筒状花と舌状花との組み合 わせはキク科の花には多く見られる形ですね。

舌状花の色はピンク、白、紅色、ピンク地に濃紅色の蛇の目模様、などがあります。

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