クロマツ (12月26日)

お正月の飾りはマツ、タケ、ウラジロ、ユズリハなどですね。
「松」はマツ科マツ属の総称で、単にマツという名だけを持つ種類はありません。
必ず「○○マツ」と○○がつきます。

マツ属は北半球の熱帯から寒帯にかけて約80種ほどあると言われていますが、 このうち日本には産するのはアカマツ、クロマツなどの2葉のもの、ハイマツな どの5葉のもの、数少ない3葉のものなど、24種に達します。

門松に使うのはクロマツが多いようですが、アカマツとクロマツとの雑種、アイ ノコマツ(アカクロマツ)というのもあります。
これは人工的に交配したもので はなく、両種が混生しているところに自然発生するもののようです。

松の根から採った油を松根油(ショウコンユ)といって塗料の溶剤に使いますが、これ をガソリンに加えるとオクタン価が上がるのだそうで、戦時中軍用機に使うとの ことで半ば強制的に掘らされた記憶があります。


クロマツ【黒松】
Pinus thunbergii マツ科マツ属


樹皮が灰黒色なのでこの名があり、葉が太くて硬いことからオマツ【雄松】とも呼 ばれています。

海岸に多い常緑高木で、大きいものは高さ40m ぐらいになります。

葉は長さ 5〜15 cm の針状で、 2本ずつ束になって生えます。

花期は 4〜 5月、毬果(まつぼっくり) は 4〜 6cm で、熟すると下を向いて種子を落としますが、鱗片は落ちずに残ります。

近年虫害が多く(大気汚染が原因とも)、激減しています。

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