パンジー ( 1月 8日)

パンジーは早春の花だった筈ですが、この頃はすっかり冬の花になってしまった感 がありますね。
どこの花屋さんでも、いまパンジーの花盛りです。

ヨーロッパの野生スミレをイギリスやオランダで改良し、それが1860年ごろに日本 に入って来たものだそうですが、実は現在日本はパンジーの改良にかけては世界有 数の国となっているのです。

花をよく見るとなにか動物の顔を思わせる形になっており、思わず微笑んでしまい ますね。
パンジーの名はフランス語のパンセ(もの思う)に由来するのだそうです が、この花の貌からの連想でつけられた名なのでしょうか。
もう一つ英語の pansy には「女性的な男」という意味がありますが、これは花の 名には関係ないと思います(^_^)。

和名は「三色菫」(サンショクではなくサンシキと読みます)。
寒さに強く、初秋に種を蒔くと冬季に花を楽しむことができます。
種蒔きの時期を 遅らせると春の開花になりますが、高温多湿に弱い性質があるので、早蒔き冬咲き の栽培の方が容易です。
花がらを丹念に摘んだ方が花期を長く保てます。

こぼれ種でも殖えますが、先祖返りの傾向が強いので、毎年新しい種を購入して蒔 いたほうがよいでしょう。


パンジー【Pansy】
Viola × wittrockiana  スミレ科スミレ属


ヨーロッパの野生スミレ Viola tricolor を原種として作り出された園芸種で、 世界各地で栽培されている。
元来は多年草だが園芸的には秋蒔きの一年草とし て取り扱っている。

5枚の花弁は左右相照、上下非相照で、左右と下側の花弁には中央部に黒い(ま たは濃い色の)斑点があるのが普通。
当初紫・黄・白の三色が基本で、花の大きさも直径 2cm ほどと小型であったが、 最近は豊富な花色と共に大輪(直径10cm )のものや、単色のものも現れている。

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