ピラカンサ (10月7日)

 ピラカンサの赤い実が目につくようになりました。
 ピラカンサというのは属名で、バラ科トキワサンザシ属の総称として使われています。

 いろいろな種類がありますが、日本で垣根などにうえられているのはトキワサンザシ、タチバナモドキ、ヒマラヤトキワサンザシの3種が多いようです。
常緑低木で枝に刺があり、葉は互生。 5〜 6月ごろ白い小花が密にかたまって咲き、赤い実だけでなく白い花も鑑賞できます。

ピラカンサ

常緑低木で枝に刺があり、葉は互生。
5〜 6月ごろ白い小花が密にかたまって咲き、赤い実だけでなく白い花も鑑賞できます。
  • トキワサンザシ【常磐山査子】:Pyracantha coccinea

    ヨーロッパ東南部からアジアの一部にかけて分布。
    葉は上記3種のうちで最も巾が
    広く裏面に毛がないのですぐ見分けがつきます。
    やや平たい球形の赤い実が密集して、名前の通り炎を思わせます(ピラカンサはラテン語で「炎と刺」の意)。

  • タチバナモドキ【橘擬】:Pyracantha angustifolia

    中国原産の種類。葉は巾が狭く裏面に白い毛が多いのが特徴です。
    果実は少し平たい球形で、真っ赤にはならず、オレンジ色に熟します。
    ホソバノトキワサンザシという名もあります。

  • ヒマラヤトキワサンザシ :Pyracantha crenulata

    名の通りヒマラヤ地方の原産。
    トキワサンザシに似ていますが、葉がやや狭い長楕
    円形で先がやや丸くなっています。
    果実は球形で直径 3〜 5mm とやや小さく、色は上記2種の中間ぐらいの赤橙色です。
    「華山手鞠」という園芸名があり、最近人気があるようです。

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