ポインセチア (11月29日)

クリスマス飾りの定番ポインセチアがそろそろ花やさんの店先に並んでいます。

ポインセチアの名はこの草の発見者ポインセットという人の名に由来しています。
ヨーロッパでは赤い色は魔除けの力があるとされ、真っ赤なポインセチアも魔除 けの草として愛好されるのだそうです。

和名をショウジョウボク【猩猩木】というのですが、この和名は殆ど使われませ んね(^_^)。
猩猩はオランウタンのことでもありますが、本来は架空の怪獣で、 猿のような姿で顔は人に似ており、人語を解し、大酒飲みで体じゅう真っ赤な 長い毛で覆われている、という動物だそうです。
それで「赤」や「朱」の色を形容するのに「猩猩」がよく使われます。
植物名でもこのほかにショウジョウスゲ、ショウジョウバカマなどがあります。


ポインセチア【poinsettia】
Euphorbia pulcherrima トウダイグサ科トウダイグサ属


メキシコ原産の常緑低木で、熱帯では高さ 2〜 3m に育ちますが、日本では温室で 栽培され、冬の鉢植えや切り花として好まれています。

葉は互生し、長さ10〜20cm の卵状楕円形で先は尖り、縁は波形或いは粗い鋸歯が 2〜 3個あって、濃い緑色をしています。
枝先の葉は節間が詰まって包葉となり、その中央に小型の壺のような形をした黄色 い花が10数個つきます。

花期は12〜 2月ですが、同時に包葉が真っ赤に変色し、美しい姿になります。
日照が10時間以下にならないと変色しませんが、10月ごろから店頭に現れるものは、 人工的に短日処理を施して赤くしたものです。
熱帯では垣根などによく植えられていますが、日照が長いのであまり赤くなりませ ん。

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