センブリ (11月17日)

 小春日和に誘われて近くの丘を散歩しました。

 さずがにこの時期、花を見ることのできる野草は少なくなってきましたが、いく つか見かけたものをご紹介していきます。


センブリ【千振】
Swertia japonica リンドウ科センブリ属



小平市薬用植物園にて(2002年10月) Y.Sashida

山野の日当たりのよい草地に生える2年草で、茎は暗紫色を帯びて高さ20〜25cm ぐらいになります。

対生する葉は細長く長さ 2〜 4cm で中心の葉脈が実立ちます。

秋、 9〜11月ごろ、茎の先や葉腋に白地に紫色の筋をもつ5弁花を咲かせます。
花 の直径は 2〜 3cm で、先端の葯が黒紫色をした雄しべが目立ちます。

全体に苦みが強く、昔から胃腸薬としてよく知られており、乾燥したもの(当薬) を袋に入れて湯の中で振り出して飲用するのですが、千回振り出してもまだ苦いと いうことで、センブリの名がついたものといわれています。

よく似た仲間にムラサキセンブリ、イヌセンブリなどがあります。

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