ストック ( 1月 7日)

房州のお花畑ではストックが花盛りです。

都会の花やさんで売っているのは温室育ちの八重咲き品種が多いのですが、お花畑 の露地栽培では一重のものが多いようです。
よく枝分かれする系統と、一本立ちの 系統がありますが、切り花にするには一本立ちの方が好まれます。

ストック(Stock)は茎のことを言う語ですが、この花の英名 Stock Gilly Frower の後半を省略してしまって、ストックが通り名となりました。

和名をアラセイトウと言うのですが、この語源については諸説があります。
「葉ラセイタ」がアラセイタと訛り、更にアラセイトウに変化したものだろうとい うのもその一つ。
ラセイタ【raxeta:ポルトガル語】とはラシャに似た織物のことです が、葉がラセイタのようだから「葉ラセイタ」といったものだろうとのこと。 (深津正著「植物和名の語源」:八坂書房)
しかし著者の深津氏はこの説に異を唱え、アラセイトは「絹に似た」というオラン ダ語ではないかと推理しています。


アラセイトウ【荒世伊登宇、 阿羅世伊登宇】
Mothiola incana アブラナ科アラセイトウ属


ヨーロッパ原産の一年草で、日本には1665年ごろに渡来したと言われている。

高さ30〜60cm 、葉は長楕円形で短い柄があり互生。
全体に柔らかい毛が生えて いるのが普通。

12〜 3月、長い花穂に甘い香りの 4弁花を多数開く。
花色は基本の白または紫赤色のほか、ピンク、クリーム色など多数。

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