スズメノカタビラ ( 1月26日)

イヌノフグリなどの花はパッと目に入り、あっ咲き出した! と感激するのですが、 スズメノカタビラも春真先に拡がる緑ですし、目立たないながら花が咲いています。
戦時中から戦後にかけての一時期、山羊や緬羊をたくさん飼っていたことがありま した。
夢だった牧場経営は夢に終わってしまいましたが、冬の間の草集めの苦労は 忘れません。
早春に彼らを野に連れだすと、貪り食うのがこのスズメノカタビラで した。
今は農村でも山羊などを飼う人はなく、道端はこの草の緑がいっぱいです。

雀の***という名の植物はこのほかにスズメノエンドウ、スズメノテッポウ、ス ズメノオゴケ、スズメノコメなどたくさんありますが、この場合の「雀の」は小さ いという意味の形容詞であるようですね。
但しスズメノエンドウは「雀の」ではな くて「雀野豌豆」が正しいようです。
「野豌豆の小さいの」という意味でしょうか。


スズメノカタビラ【雀の帷子】
Poa annua イネ科イチゴツナギ属


日本全国の道端や空き地などにごく普通にみられる1〜2年草で、秋に発芽し て緑色の葉で越冬し、早春から開花する。
全草が緑色で柔らかく、高さは10〜 25cm。

葉は線形で柔らかく、長さ 2〜 8cm 幅 2〜 4mm 。
先は窪んで舟形に なっている。

花穂は長さ 4〜 5cm 、先端にイネ科特有の形をした小さな花が咲く。

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