タケ (12月27日)

お正月の松飾りには竹がつきものですが、タケは竹類の総称で、植物名としては 単に「タケ」と称するものはありません。
アジア全域とアフリカ、アメリカの一部に分布していますが、日本には約150種ぐ らいあると言われ、マダケ属、ササ属、メダケ属など、多くの属に分類されてい ます。 

飢饉の年には竹に花が咲くと言われていますが、そう言えば一昨年の外米騒ぎの ときはよく花を見たような気がします。
花が咲いた竹はその後枯死するのが普通 です。

商店街などではマダケを立ててマツの小枝をあしらった飾りが多いようですが、 邸宅に飾る豪華な門松は、斜めに切ったモウソウチクを数本立て、その回りをマ ツの枝で厚く囲って藁で巻いた形が好まれるようです。


マダケ【真竹】
Phyllostachys bambusoides イネ科マダケ属


もともとは中国の原産であると言われていますが、現在では東北地方以北の寒地を 除いた日本全国に分布する最も普通の竹になっています。

太い地下茎が地中を横に這い、夏に筍を出して直立します。
高さ20m ぐらいに伸び、 稈(*1)は太さ 3〜10cm で、節間は25〜40cm ぐらいになります。

稀に葉腋または頂に花を開き、イネに似た長さ 4〜10cm の穂ができます。

別名をクレタケ【呉竹】とも言います。

    (*1) 稈(カン)とはタケやイネの茎のように、外側が堅く、節の部分以外は中空の筒形になっていてる茎のこと。

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