ツノナス (11月13日)

 花やさんの店先にフォックスフェースが並んでいるのを見ました。
この英名どおりの狐の顔に似た黄色い果実がちょっとユーモラスな姿ですが、よ く生け花に使われていますね。

 生け花の材料は葉を全部取って枝と実だけになっていますが、葉っぱはすこぶる 野性的で刺も生えており、猛々しい感じがしてちょっと生け花向きではありませ ん。
まあ、毟られてしまうのは止むを得ないでしょう(^_^)。

 これ熱帯植物で、マレーシアやインドネシアでは野性も見られます。
 和名をツノナス、またはキツネナスビと言います。


ツノナス【角茄子】
Solanum mammosum ナス科ナス属


熱帯アメリカ原産の常緑低木ですが、日本では越冬できないため食用のナスと同じ く一年草として扱い、早春に種を蒔いて育苗し、秋に果実が黄熟してから花材とし て収穫します。

熱帯では高さ 1〜1.5m の低木となり、よく枝わかれして繁茂し、茎や枝は柔らか い毛が生えています。

葉はナスの葉に似ていますが、縁には粗い鋸歯があり、表面 の葉脈上に刺がまばらに生えています。

枝の先に直径 2〜2.5cm ぐらいの青紫の花を数輪咲かせます。
ナスの花に似ていま すが花弁が細く、あまり目立ちません。

果実は円錐形で基部に 3〜 5個の突起があり、秋に黄色く熟しますが食べられませ ん。
形が面白いので、枝につけたまま生花材料にします。

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