ウメ ( 1月24日)

日溜まりの梅林に行ってみたら、もう白梅が数輪綻びていました。
「春遠からじ」といった気分になります。

早春のシンボルであるウメは、昔から鑑賞用、食用、薬用として広く栽培されて来 ました。
なかでも梅干しなどの食用としての需要が多く、観梅を楽しむ梅林もその 殆どがもとは果樹園として栽培されていたものであるとのこと。
ウメの学名 mume も、命名者のシーボルトが、当時の梅の呼び名ムメにちなんだも のとされています。

ウメは中国原産の植物ですが、日本に渡来したのは7世紀後半だそうで、渡来した ときの漢名を「烏梅(ウメイ)」と言い、これがウメまたはムメと訛って使われたの であろうと言われています。

梅干しは日本独特の保存食品ですが、近年の健康食品ブームに乗ってますます需要 が増えているそうですね。
梅酒やジュースの原料などを加え、果実としてのウメの 生産量は年間9万6千トンあまりもあるそうです。


ウメ【梅】
Prunus mume バラ科サクラ属


中国原産の落葉高木で、高さ 3〜 5m になる。葉は倒卵形または楕円形で互生 し、縁には細かい鋸歯がある。

早春、葉に先立って直径 2〜 3cm の芳香のある 5弁花を開く。

果実は球形で細かい毛におおわれており、熟すと黄色くなる。

基本の白花種のほか、紅梅と称する紅色の種類もあり、そのほか園芸品種が多く 産出されている。

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