ユズリハ (12月28日)

お正月の飾りにユズリハはなくてはならぬものになっています。

ユズリハは初夏になって若葉が出ると、それを待っていたかのように古い葉が 落ちるので、世代を譲るという意味で「譲り葉」という名がついたものと思わ れます。

子が成長して親が代を譲る幸せを願って、この葉を正月の飾りに使うようにな ったものなのでしょう。


ユズリハ【譲葉】
Daphniphyllum macropodum トウダイグサ科ユズリハ属


本州中南部、四国、九州、沖縄の山地に自生し、または庭園樹として植えられてい る常緑高木で、高さは 4〜10m になります。

幹は直立して太い枝を出し、葉は枝先に集まって互生し、長さ15〜20cm の長楕円 形で縁に鋸歯はなく、表面は濃い緑色、裏面は白緑色をしています。
葉柄は普通赤 色ですが、緑色のものもあります。

5〜 6月ごろ、葉の付け根に長さ 4〜 8cm の花穂をつけ、緑黄色の小花を咲かせま す。

果実は長さ 1cm ほどの長楕円形で、秋に黒紫いろに熟します。

北海道と本州の日本海側に生えるエゾユズリハという変種があり、高さ 1m ほどの 低木で、ユズリハと比べてやや小さく薄い葉を持っています。

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