「オオハマボウ」 (1月8日)


熱帯・亜熱帯の海岸に生える高さ3m ぐらいの低木で、ツリーハイビスカスまた はシーハイビスカスとも呼ばれています。
その名の通りハイビスカスの仲間です が、花弁は黄色で中心が暗赤色、やや大型のオクラのような花をたくさん咲かせ ます。

朝日とともに開いて日中いっぱい咲き誇った黄色い花は、夕方になると一斉に赤 みがかったオレンジ色に変わり、続いてポタポタと落ちると真っ赤になります。
日没後海岸を歩くと砂浜は赤い落花でいっぱいで、踏んで歩くのがもったいない くらい。その変身の早さと確かさに目を奪われました。

和名オオハマボウまたはヤマアサで、日本でも種子島あたりから南の海岸に群生 していますが、午後になると多少色が変わるぐらいで、そんな鮮やかな変身は日 本では見られないようです。


オオハマボウ【大黄槿】
Hibiscus tiliaceus アオイ科フヨウ属

インドネシア、プロウプトリで(1975年 3月)Photo by K.Iozawa

熱帯各地の海岸に生える小高木で高さ10〜12m になる。

葉は柄のあるハ ート形で長さ8〜15cm 、裏面は灰白色。

黄色い5弁花が枝先に数花つき、 直径10〜13cm と大型。

樹皮は繊維質に富み、繊維として利用される。

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