「ヒメフヨウ」 (1月10日)


英名を Sleeping Hibiscus といいますが、ハイビスカスに似た真っ赤な花が完 全に開かずに垂れ下がって咲きます。
開かないから眠っているということなんで しょう。

一見ホタルブクロのように見えますが、よく見ると釣鐘形の合弁花ではなく、離 弁の5弁花です。
花糸の先がチョロっと舌を出したようで、可愛い花です。

ごくポピュラーな植木で住宅の垣根になどに多く、よく子どもたちが花を摘んで は息を吹き込み、パチンと破裂させて遊んでいました。

子どもたちはクンバン・メラ(Kembang Merah = 赤花)と呼んでいましたが、多 分俗称だろうと思います。
白い花の変種もあります。


ヒメフヨウ【姫芙蓉】
Malvaviscus grandiflorus アオイ科マルウァウィスカス属

シンガポール植物園で(1983年 1月)Photo by K.Iozawa

メキシコ原産の小低木で樹高2〜3m になり、よく枝分かれして繁茂する。

葉は長楕円形で先が尖り、短い柄があって互生する。長さ7〜8cm 。

花は腋生で単生し、花弁の長さ5cm ぐらいで開かないのが特徴。

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