「ボンテンカ」 (1月11日)


ジャカルタにいたときの社宅の敷地は、戦時中の弾薬庫の跡地でした。
市が軍か ら払い下げを受けて住宅地として造成したところなんですが、あまり売れずに空 き地が多く、植物観察にはもってこいの場所だったんです。
今にして思えば、も っとよく観察してフィールドノートなとつけておけばよかったのですが、休日に はつい植物園や公園などにばかり足が向いてしまって・・・・・・(^_^;)。

このボンテンカはその空き地にたくさん咲いていた雑草なんですが、あとで調べ てみると、分類上アオイ科の中では割合重要な位置を占める植物であるようです。
葉に切れ込みのあるのとないのとの2種類があって、切れ込みのないものをオオ バボンテンカとして別種扱いにしている文献もあります。

日本にも九州南部から沖縄・小笠原にかけて野生しているそうです。


ボンテンカ【梵天花】
Urena lobata アオイ科ウレナ属

インドネシア、ジャカルタ市内で(1975年 8月)Photo by K.Iozawa

インド原産の多年性草本で熱帯に広く分布してる。
高さ1m ぐらいに達して よく分岐し、葉柄のある葉を互生する。

葉は深く5裂するものと、浅裂また は全縁に近いものとがある。

葉腋に淡紅色の5弁花を開き、太い花柱が伸び て先端は下向きに湾曲する。

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