「スノードロップ」 (2月5日)


クリスマスに並ぶカトリックの祝日に 2月 2日のキャンドルマス(聖燭節)があ ります。
聖母マリアの潔めの祝日で、蝋燭行列をする日ですね。
この頃に咲くのでキャンドルマス・ベルの名があるスノードロップの、可憐な花 が咲き出しました。

エデンの園を追われたアダムとイヴが寒さに震えているとき、雪の中からこの花が 生まれ出て二人に希望を与えてくれたという言い伝えもあります。

和名をユキノハナ【雪の華】またはマツユキソウ【待雪草】と言うのですが、早 くから咲くのはオオユキノハナ【大雪の華】という種類で、少し大振りです。

作りやすい球根草花で、庭に植えておくと殆ど手をかけなくても毎年よく咲いて くれます。球根は掘りあげずに植えっぱなしの方がよく、肥料も殆ど要りません。
ただ冬の花だけに暑さの弱いので、植える場所は夏の間日陰になる落葉樹の下な どが最適です。
植えつけは秋10月ごろ。球根を数個ずつ纏めて、2cm ぐらいの深さに植えます。


スノードロップ【snowdrop】
Gaanthus nivalis ヒガンバナ科マツユキソウ属

水戸市植物公園にて(2000年3月) Photo by S.Aoki

ヨーロッパ原産の多年草で、日本には昭和初期に渡来し、花壇や鉢植え用に 栽培されている。

長さ 7~10cm ぐらいのやや巾の広い剣状の葉が 2枚出、そ の間から長さ20cm ぐらいの花茎が伸びて白い花が下向きに 1個開く。
内花被と外花被それぞれ 3枚ずつで、外花被の長さは1.5~ 2cm ぐらい。

内 花被は短い。内花被には緑色の斑点がある。

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