「キランソウ」 (3月18日)


庭の隅や畑、道端にキランソウが咲いています。

キランソウという名の由来はよくわかりませんが、漢字表記には習慣的に漢名の 「金瘡小草」を使うので、この音、チン チォアン シィアオ ツァオ からきている ような気もし ます(^_^)。

別名ジゴクノカマノフタ。
これは地面にへばりつくように拡がる葉の 形からの連想なのでしょう。
「地獄の釜の蓋」とは昔の人の連想もなかなか豊か なものです。連想の中の地獄とは小人の国のように小さいものなのですね。

鎮咳・去痰・解毒剤になる薬草です。


キランソウ【金瘡小草】
Ajuga decumbens  シソ科キランソウ属

群馬県榛名山「水沢観音」にて(1999年4月) Photo by S.Aoki

本州・四国・九州に分布する多年草。茎は地表に拡がって這い直立しない。

葉は対生、根際の葉は放射状につき、長さ 4〜 6cm 巾 1〜 2cm 。
倒披針形で 先は尖り、縁には粗い鋸歯がある。
全体にちじれたような毛が生えている。
普通緑色だが時に紫色を帯びることがある。

花期は 3月。
花は長さ 1cm ほどの唇形花で、濃紫色。

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