「ハコネウツギ」 (6月2日)


庭のハコネウツギが満開です。

この仲間にはほかにニシキウツギ、タニウツギなどがあり、お互いによく似て いますが、特にハコネウツギとニシキウツギはそっくりでなかなか見分けが困 難です。

ニシキウツギは咲き始めたとき真っ白な花が、2〜3日たつと紅くなってくる ので「二色(ニシキ)空木」という名がついているのですが、ハコネウツギの方も やはり白から紅に色が変わります。

ハコネという名から箱根地方の産に思われますが、実は海岸地帯に多く、箱根 には分布していません。なぜ箱根の名がついたのかは不明です。
タニウツギは始めから紅い花が開くので区別できます。

ウツギの名がついていますが、ユキノシタ科のウツギとは関係がありません。


ハコネウツギ【箱根空木】
Weigela coraeensis スイカズラ科タニウツギ属

千葉県大原町で (1996年 5月30日)Photo by K.Iozawa

北海道・本州・四国・九州の海岸付近に生える落葉低木で、しばしば庭園に も植えられている。

高さは4m ぐらいになり、葉には柄があって対生し、長 さ8〜15cmの広楕円形で先は急に細く尖っている。
表面にはやや光沢があ り、縁には鋸歯がある。
初夏に新しい枝の葉腋に釣り鐘状漏斗形の花を多数 開く。

花冠は長さ3〜4cmで先は5裂し筒部は中頃から先が急に細くなって いる。
始め白色でのち紅紫色に変化する。

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