「ハゲイトウ」 (9月28日)


ハゲイトウの美しい季節になりました。

夏が終わって日が短くなってくると、茎の頂に新しく出る葉が赤、黄などに美し く色づくようになります。

ケイトウの名がついていますが、本家の「鶏頭」とは 属が違います。
中国名を「雁来紅」と言いますが、雁が来るころに紅くなるとい う意味合いなのでしょう。
日本でも園芸名として「雁来紅(ガンライコウ)」を使いま すが、これは緑と紅の取り合わせのものを言い、黄色くなるのを「雁来黄(ガンライ オウ」、緑・赤・黄3色のものを「十様錦(ジュウヨウキン)」と呼んでいるようです。
種小名の tricolor からすると3色のものが基本なのかも知れません。

葉のつけねに小さな花が咲きますが萼だけで花弁はなく、鑑賞価値はありません。


ハゲイトウ【葉鶏頭】
Amaranthus tricolor ヒユ科ヒユ属

千葉県大原町で(1996年 9月)Photo by K.Iozawa

熱帯アジア原産の1年草で、高さ1〜2m になる。

江戸後期の1850年ごろ に渡来し、鑑賞用に花壇、鉢植え、切り花に栽培されて来た。

茎は直立し、多 くの葉をつける。

葉の形や色彩には変化が多く、初め緑色で、8月末ごろから 淡紅色・鮮紅色・紫紅色などの美しい色がつく。
美しい色を出すためには充分 な日当たりが必要。

昨日 戻る 明日