「ウォーミア」 (12月20日)


もう一つビワモドキ科の花を。

これには和名がありませんが、花はこの方がきれ いですし、マレーシアやインドネシアではこの種の方が多いような気がします。
ビワモドキと違って萼は肥大せず、果実は裂開してピンクの果肉をのぞかせます。

大きな楕円形の葉は柔らかく強靱なので、バナナの葉っぱと共に市場で包装紙の 代わりに使われます。
エビなどを買うと、この葉を三角の袋状に折って入れてくれ るのでした。

マレーシア、インドネシアでは Simpoh Ayer(シンポ アイェル)と称びます。


ウォーミア
Wormia suffruticosa ビワモドキ科ウォーミア属

インドネシア、ボゴール植物園で(1975年 2月)Photo by K.Iozawa

フィリピン、マレーシア、スマトラ、ボルネオなどに分布する常緑小高木。

樹高6〜8m になり、下方の枝から気根を垂らす。

葉は長さ20cm 位に達す る楕円〜倒卵形で、葉柄に翼がある。

花は総状花序につき、直径10cm 内外の黄色5弁花。

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