「ゲッキツ」 (12月27日)


亜熱帯から熱帯に分布するミカン科の低木ですが、日本でも奄美大島以南の各島 で見られます。
英名は Moch Orange,マレーシアとインドネシアでは Kemuning (クムニン)という名で呼ばれます。
果実が赤く熟し、ミカンの香りがあって生食で きますが、ジャム用にも使われています。

葉を煎じて条虫駆除に使うほか、材がすこぶる堅いので刀の柄やステッキの材料 に使われます。
古い枝は皮が白くなりますが、その皮を削って粉にし、白粉の代 わりに使うという話も聞きました。


ゲッキツ【月橘】
Murraya paniculata ミカン科ゲッキツ属

インドネシア、ジャカルタ市内で(1975年 5月)Photo by K.Iozawa

熱帯アジアに広く分布する低木で樹高1〜2m。
垣根や庭園樹に植栽される。

葉は複葉で互生し、小葉は3〜9枚、倒卵形で全縁、長さ2〜4cm 、暗緑色 で光沢がある。

花は径4cm 前後の5弁花で白色、芳香がある。

果実は20mm 前後の楕円形で、赤く熟したものは生食できる。

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