「バルバトスザクラ」 (12月30日)


ジャカルタから南に180km ほど走ると、ジャワ島を横断してインド洋岸に出ま すが、そこにプラブハン・ラトゥという保養地があります。

俗にサムドラ・ビー チと呼ばれる海岸で、ここに日本が戦後賠償で建てた高級リゾートホテルがある のです。
利用客は外国人と華僑ばかりでしたが、連休があるとここに泊まりに行 ってのんびりするのが楽しみでした。

海は鮫が多いとかで遊泳禁止でしたが、プ ールで泳いでは椰子の木陰でウトウトするリッチな気分は思い出のひとつです。
このホテルの庭にたくさん植えてあったのがこのバルバトスザクラです。


バルバトスザクラ【バルバトス桜】
Malpighia glabra キントラノオ科マルピギア属

インドネシア、西ジャワ、プラブハンラトゥで(1979年 6月) Photo by K.Iozawa

西インド諸島原産の低木で熱帯各地で鑑賞用に栽培されている。
樹高2〜3 m になり細い枝がよく分岐して拡がる。

対生する葉は卵形全縁で、先が尖っ ている。
長さ3〜7cm で短い柄があり、表面は暗緑色。

花は径1〜2cm の5弁花で淡紅色、葉腋に3〜5花叢生する。
花弁の基部は 著しく細く、へら形。

径2〜3cm で扁球形の核果は赤く熟し食べられる。

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