ムラサキシキブ (9月30日)

 初夏に花を咲かせたムラサキシキブが、あちこちの林の中で鮮やかな紫色の実を見せはじめました。
 源氏物語の作者「紫式部」の名を借りて、この実の美しさを表そうとした古人はさぞ優雅な暮らしをしていたのだろうなぁ、と思います(^_^)。

 鑑賞用に庭木、鉢植えにされるのは近縁のコムラサキ:Callicarpa dichotoma が多いのですが、普通はこの種を含めてムラサキシキブと称しています。
 そのほかの近縁種に、オオムラサキシキブ、イヌムラサキシキブ、ヤブムラサキなどがありますが、みなよく似ています。
 あまり乾燥しないところならば、日陰でも日向でも土質を選ばずよく育ちますので、お庭のある方は、一株お植えになっては?


ムラサキシキブ【紫式部】
Callicarpa japonica クマツヅラ科ムラサキシキブ属



日本全国の丘陵や低い山地で普通に見られる落葉低木。
高さは 2〜 3m になり、短い柄のある長さ 6〜10cm の長楕円形の葉が対生します。

初夏の候、葉のつけ根から柄を出て、淡紅紫色の小さな花が群がって咲きます。
直径 4〜 5mm の球形の実は、秋になって熟すと鮮やかな紫色になってよく目立ちます。

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