「コムラサキ」 (10月1日) |
コムラサキの実が紫色に色づいてきました。 急に気温が下がってきたので、ます ます色が濃くなってくるでしょう。 鮮やかな紫色は秋を演出する庭木です。 俗に「紫式部」と呼ばれていますが、ムラサキシキブは山地に見られる大型の樹 木で、庭に植える背の低い種類はコムラサキです。 このほかにもオオムラサキシキブ、イヌムラサキシキブ、ヤブムラサキなどの近 縁種がありますが、みなよく似ています。 花は初夏に咲くのですが、紫の実の方がはるかにインパクトがありますので、敢 えて実の時期にとりあげました。 あまり乾燥しないところならば、日陰でも日向でも土質を選ばずよく育ちますの で、お庭のある方は、一株お植えになっては?
コムラサキ【小紫】 Callicarpa dichotoma クマツヅラ科ムラサキシキブ属 | |
千葉県大原町で(1994年10月)Photo by K.Iozawa |
湿地帯などにまれに自生を見るが、普通は庭園や庭に鑑賞用として植えられ
る落葉低木。 高さ1〜1.5m になり、枝は細くよく分岐して先は垂れ下がる。
葉は対生し、長さ3〜7cm の楕円形で元の方がやや細くなっている。 初夏に葉の付けねから花柄を出し、淡 紅色の小花を開く。 果実は直径3mm ぐらいの球形で、晩秋、紫色に熟す。 実の白い品種もあり、シロミノコムラサキ、またはシロシキブと言う。 |