「ランブタン」 (1月2日)


リュウガン(ロンガン)【竜眼】、レイシ(ライチ)【茘枝】、はともに中国の 果物として中華料理のデザートによく出てきますが、いずれもムクロジ科の木の 果実です。

同じムクロジ科の果実で東南アジアで有名なのがランブタンですね。
ランブタンはインドネシア/マレーシア語の rambutan で、rambut は毛髪のこと、 an はこの場合、集合体を現す接尾語。直訳すると「毛髪の集まり」という意味を 持ちます。
ちなみにドリアンは durian で「刺(duri)の集まり」です。

文字通り果皮全体に柔らかく長い毛が生えています。
リュウガンやレイシは短い 突起しかないので、外観上の違いは明らかですが、味はよく似ています。ランブ タンの方がちょっと淡白でしょうか。

熟すと果皮と毛が赤くり、道端で枝ごと束ねて売っている庶民の食べ物ですが、 私たちもよく買ってた食べました。
皮を剥くと半透明な白い果肉(種衣)が現れ、 中に大きな種が入っています。
種の回りの皮が身にくっついてくるのでちょっと これが邪魔なのが欠点です。

中国名を「毛竜眼」といいます。


ランブタン【Rambutan】
Nephelium lappaceum ムクロジ科ネペリウム属

インドネシア、ジャカルタ市内で(1972年10月)Photo by K.Iozawa

マレーシア原産の高木で、東南アジアに広く分布する。

樹高10〜15m で 羽状複葉が互生する。小葉は長さ10〜20cm と大きい。楕円または長楕円 で葉縁が上方に湾曲する。

円錐花序に無弁の小花を多数咲かせるが目立たない。

果実は房に10〜20個着生。
径約5cm の球形または卵形で外果皮は熟すと 赤くなる。
柔軟な肉刺を密生し、先端は湾曲している。

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