「プラサン」 (1月3日)


つづいてムクロジ科の木をもうひとつ。

これは短毛のランブタンです。
果肉がコリコリと固く、ひところ流行ったナタデ ココに似た舌触りですが、それが好かれないせいか、現地ではあまり出回ってい ません。
たまに市場でみかける程度でしたが、私は割合に好きでした。

マレーシアではランブタン・カフリ(Ranbutan Kafri)、インドネシアではプラ サンと言います。
マレーシア語の kafri は「黒人の」という意味ですが、正統 でないものに対する一種の蔑称かも知れません。


プラサン
Nephelium mutabile ムクロジ科ネペリウム属

インドネシア、ジャカルタ市内で(1972年10月)Photo by K.Iozawa

マレーシア、インドネシア原産の高木で樹高10m 。

葉は2〜5対の偶数羽 状複葉で下垂し、小葉は楕円状披針形で長さ10cm 内外。
葉縁は波うち、 裏面は緑白色。

円錐花序に無弁の小花を密生し、微香を放つ。

果実は楕円形 で長さ5〜6cm 。外面は短刺に覆われて熟すと暗紅色になる。
果肉(種衣) はやや黄色みを帯びた半透明で軟骨状。多汁で甘味が強い。

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