「オオバナホルトノキ」 (1月4日)


房州から西の暖地に生えるモガシ(Elaeocarpus decipiens)といいう木があり ます。
緑のなかに赤くなった古い葉が点在するのでよく目立つ木なんですが、こ のモガシはホルトノキという別名を持っています。

ホルトの語源を遡って調べる と、ホルトはホルト油、即ちポルトガル油で、これはオリーブ油のことなんだそ うです。
モガシの木はオリーブに似ているので、昔これをオリーブ即ち「ホルト 油の採れる木」と誤認し、ホルトノキの名が与えられたとか。

いまではモガシをモクセイ科オリーブと誤認することはないでしょうが、ホルト ノキの名は科名・属名として残っています。

オオバナホルトノキは花がモガシに似ていますが、やや大きく、上を向いて開く モガシと違って下向きに垂れて咲きます。


オオバナホルトノキ【大花−−】
Elaeocarpus grandiflorus ホルトノキ科ホルトノキ属

インドネシア、ボゴール植物園で(1975年 7月)Photo by K.Iozawa

マレーシア原産と言われている高木で熱帯林に自生しているが、薬用として 栽培されているものもある。

葉は短い柄があって互生し、狭い長楕円形。

腋 生して垂れ下がるする総状花序に着くは花は黄色みを帯びた白い5弁花で、 花弁の先は細く多数に切れ込んでいる。
花弁の長さは2〜2.5cm 。

細い緑色 の萼も5枚ある。

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