「ベニノキ」 (1月17日)


高さ5m ぐらいになる小高木で垣根に多用されます。

ランブタンに似た毛の生えた赤い実がなり、中に多数の小さい種子が入っていま すが、この種子の回りの果肉(種衣)が紅色で、赤い染料になるのです。
これが 和名の由来ですが、染料としての用途は広く、織物の染料、チョコレート・キャ ンディなど菓子類の着色、チーズやマーガリンなど食品の着色、はては口紅など さまざまなものの着色に使われます。
無害である上に酸に強く、色が褪せないと いうところが広く使われる理由になっているようです。

英名は Annatto、マレーシアでは Kesum(クスム)、インドネシアでは Kesumba(ク スンバ)といいます。


ベニノキ【紅木】
Bixa orellana ベニノキ科ベニノキ属

インドネシア、ジャカルタ市内で(1976年 1月)Photo by K.Iozawa

熱帯アメリカ原産の低木〜小高木で高さ3〜5m になる。

葉は互生して有柄、 ハート形で先は尖り全縁、長さ10〜20cm 。

花は枝先の円錐花序につき、 径5〜6cm の5弁花で白または淡紅色。

インドネシア、ジャカルタ市内で(1976年 1月)Photo by K.Iozawa

朔果は卵円形で長さ5cm で軟毛が 生えている。
紅褐色で2室に分かれ種子多数。

種子周囲の紅色果肉から染料 をとる。

昨日 戻る 明日