「キバナワタモドキ」 (1月18日)


熱帯植物にはカポックのように種子の回りに綿毛が生えるものが多いのですが、 このワタモドキ科もその中の一つです。

キバナワタモドキはその綿毛を詰めものに使うのは勿論、黄色い花が美しいので 庭木や街路樹にも植えられ、ヒンズー教では仏前に備える聖木とされていますが、 そのほか幹から出る粘液から製本・製靴などに使う糊がとれ、乾燥した葉は興奮 剤として飲用にし、種子を炒めて食べ、種子から油を採り、新葉を洗髪剤にする などなど、まことに有用な植物です。


キバナワタモドキ【黄花綿もどき】
Cochlospermum gossypium ワタモドキ科ワタモドキ属

シンガポール植物園で(1980年11月)Photo by K.Iozawa

東南アジア各地で栽培されている小高木。

高さ3〜6m になり、葉は掌状で 3〜5裂し縁には鋸歯がある。

花は房状に頂生し、鮮黄色の5弁花で直径6 〜9cm の碗状。

朔果はやや長い球形で直径6〜10cm 、種子は短毛中に埋 まり多数。

昨日 戻る 明日