「カリステモン」 (1月20日)


今日はフトモモ科の植物です。
フトモモ科は主に南半球の熱帯〜温帯に分布する 植物で、日本ではあまり馴染みがありませんが、さまざまな有用植物が含まれ、 コアラの餌になるユーカリ、鑑賞用のブラシノキ、スパイスの丁子(チョウジ=グロ ーブ)、果物のグアヴァ、などはみなフトモモ科の仲間です。

カリステモンは Bottle Brush とも呼ばれる鑑賞用植物で、名前のとおり瓶を洗 うブラッシュにそっくりの形をした赤い花を咲かせます。
ブラッシュの毛は長く 伸びた雄しべですが、属名のカリステモンは「美しい雄しべ」という意味のギリ シア語だそうです。

Callistemon formosus, C.jeffersii, C.laceolatus, C.rijidus などいくつかの 種類がありますが、ブラッシュが大きい/小さい、葉が太い/細いなど多少の違い があるだけで、どれもよく似ています。


カリステモン Callistemon formosus
フトモモ科カリステモン属

アメリカ、カリフォルニア、サウスコースト植物園で(1981年 3月) Photo by K.Iozawa

オーストラリア原産の常緑低木で樹高3m ぐらいになる。

葉は長さ8〜10 cm の披針形で互生。
枝は多く分岐し、先は下垂する。

枝の先端近くに小さな 花が長さ10cm ぐらいの穂になってつき、雄しべの長い花糸は赤色、葯は黄 色で美しい。
花穂の先にまた葉がでる。

この種がカリステモン属のなかでは 最も花が大きい。

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