「ホウガンボク」 (1月22日)


きょうはサガリバナ科。
これも日本ではみられない科です。植物園などでもあま りみかけたことがありません。

ホウガンボクは Cannon-ball Tree という名で、熱帯を訪れる外国人には割合に よく知られている木です。

cannon(カノン、キャノン)は大砲のことですが、重砲・野砲・機関砲などと分類すると、 野砲や機関砲に入る少し軽快な大砲のことを言うようです。
昔は「加農砲」と書 いて日露戦争当時は活躍したらしいですね。

cannon-ball は砲丸という意味なんでしょうが、この木の実はまさしく砲丸投げ の砲丸です。
直径20cm にもなる大きな果実ですが、熟すと悪臭がして食べられ ません。


ホウガンボク【砲丸木】
Couroupita guinensis サガリバナ科ホウガンボク属

シンガポール植物園で(1980年11月)Photo by K.Iozawa

熱帯各地に緑陰樹として植栽される高木で、樹高30〜40m になる。

長さ20cm ぐらいの長楕円形の葉が互生し、幹または太い枝から70〜80cm の花穂を出す。

花は総状花序につき、花径10cm 内外。
6弁の盃状で 内面紅色。

シンガポール植物園で(1980年11月)Photo by K.Iozawa

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