「マツリカ」 (1月28日)


中国名で茉莉花(マリファ)と呼ばれるこの種類がジャスミンの基本型のようです。
インドネシアでは Melati(ムラティ)、フィリピンでは Sampaguita(サンパギータ)と 呼ばれて共に国花になっています。

イスラム教のお墓では墓前に供える花は花束ではなく、ジャスミンの花の蕾を 使います。
墓地に行くと入口で三角の袋に入れたジャスミンの蕾を売っていて、 墓にそれをパラパラと撒くのです。
花束もいいけど、こういう供花もいいなと思 いました。
仏教の国タイでも同じようにジャスミンの蕾を仏像に供えます。

墓前や仏前の供花だけでなく祝い事にもよく使われ、インドネシアの婚礼には蕾 を糸に通したレイがなくてはならない飾りです。

どういうものか、あまりいい写真がなくて残念です。


マツリカ【茉莉花】
Jasaminum sambac モクセイ科ソケイ属

インドネシア、ジャカルタ市内で(1976年 7月)Photo by K.Iozawa

インド原産の常緑小低木で、東南アジア全域に広く栽培されている。
半蔓性 で全樹に短毛があり、樹高2〜3m になる。

葉は対生ときに3枚輪生で広卵 形、長さ5〜7cm 。

花は枝の先に散形花序につき、筒形で先は5〜8裂し て平開する。
単弁と重弁があり、八重咲きの品種もある。

色は純白で芳香が 強い。
中国茶の賦香料や香水の原料となる。

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