「アリアケカズラ」 (1月29日)


東南アジア各地やハワイに行くと必ず目につくのがアリアケカズラ(アラマンダ) です。
黄色い大型の花がたくさんついていて、いかにも熱帯の花らしい花ですが、 この仲間は日本でも植物園の温室などで見ることができます。

いくつかの種類がありますが、アリアケカズラ、オオアリアケカズラ、小型のヒ メアリアケカズラの3種が主なものです。

オオアリアケカズラ一番花が大きく花径が10cm 以上もあり、花冠の裂け目のと ころに白斑があるのが特徴です。
アリアケカズラはオオアリアケカズラの変種と して扱われていましたが、いまは独立種になって、この方が基本種になっている ようです。
背が低いので生垣に使われます。

ジャカルタから南東に50km ほど行くとジャテルフールというところがあり、 ここにフランスが作った大きなロックフィルダムがあります。
湖の中程に円形の 取水堰があり、その地下が発電所になっている変わった構造のダム湖ですが、景 色がよくて静かな所です。
湖畔に瀟洒なロッジがあって、ここが気に入ってよく 泊まりにいきました。
設計者の好みか管理者の好みか、ダムの裾野はお花畑にな っていて、いろいろな花を見ることができました。
アリアケカズラばかりが植え てある一画があって、一面の黄色い花が眩しいほどでした。


アリアケカズラ【有明葛】
Allamanda henderonii キョウチクトウ科アラマンダ属

インドネシア、西ジャワ、ジャテルフールで(1974年10月) Photo by K.Iozawa

熱帯アメリカ原産の半蔓性の低木で樹高2m 内外。

葉は4枚輪生又は対生。 広楕円形で光沢がある。

花は集散花序につき、筒形で黄色、先は5または6 裂し、ほぼ平開する。

花径は8cm 内外で筒部は太く、喉部に褐色の条紋が ある。

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