「タネツケバナ」 (2月12日) |
田の畦にタネツケバナが咲いています。 苗代作りの準備に種籾を水に漬けるころ咲くので、「種漬け花」という名がつい たといわれていますが、暖地ではもっと早く、2月中旬から咲きはじめます。 花期が長く、下から順々に咲きあがりますが、下部の花が結実してもまだ上部に は花が残っているので「種付け花」の意だという説もあります。 タガラシの別名もありますが、葉がオランダガラシ(クレソン)やセリに似てい ます。
タネツケバナ【種漬花】 Cardamine flexuosa アブラナ科タネツケバナ属 | |
神奈川県横浜市にて(1998年4月)Photo byK.Kasuga |
北海道から九州までの各地の田や畦、畑、道端などにごく普通に見られる 2年
草。 高さ10〜30cm になり、茎の下部は暗紫色。 羽状に深く切れ込んだ葉が互 生し、早春、茎の上部に房状に 4弁花が咲く。花は白色で花弁の長さ 3〜 4 mm 。 果実は長さ 2cm ほどの細い円柱状の鞘になり、熟すと二つに割れて種子 を飛ばす。 |