「サンシュユ」 (2月14日)


中国および朝鮮半島の原産で、葉が出るより先に黄色い花が咲くのでハルコガネ バナとも呼ばれています。

日本には江戸時代中期に薬用植物として渡ってきたようですが、乾燥した実を漢 方薬(萸肉=強壮剤)や果実酒にします。

漢字では「山茱萸」と書きますが、茱萸(シュユ)は古くはグミと読み、いまでは グミと言えばグミ科のグミのことを言いますが、昔は赤く熟して食べられる実を 一般にグミと称していたようです。
つまり秋に真っ赤な実のなる「山茱萸」は山 に生えるグミの意味だったのですね。
ヤマグミの別名もあるのです。


サンシュユ【山茱萸】
Comus officinalis ミズキ科ミズキ属

京都府 京都植物園付近にて photo by O.Kajimoto

高さ 5m 以上になる落葉小高木で、灰褐色の樹皮が鱗片状にはがれる。

対生する葉は長さ 4〜10cm の卵形または楕円形で、裏面の平行して走る葉 脈がよく目立つ。

早春、葉に先立って小さい黄色の 4弁花が小枝の先に密生して咲く。

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