「カンヒザクラ」 (2月15日)


沖縄ではサクラと言えばカンヒザクラのことを指し、1月下旬には花盛りとなり ますが、関東地方でも伊豆や房州の暖地では、 2月中旬になるともうちらほら花 が見られます。

従来はヒカンザクラ【緋寒桜】と呼ばれていたのですが、ヒガンザクラ【彼岸桜】 とまぎらわしいということで、最近はカンヒザクラ【寒緋桜】と呼ばれるように なりました。
単にヒザクラと呼ばれることもあります。

花に蜜が多いので、メジロがよく蜜を吸いにやってきます。

ソメイヨシノやヤマザクラと違って花びらがヒラヒラと散らず、萼や雄しべと一 緒にポトリと落ちるのが特徴です。


カンヒザクラ【寒緋桜】
Prunus campanulata バラ科サクラ属

京都府 京都大学農学部農園 photo by O.Kajimoto

中国南部、台湾原産の落葉小高木で、高さ 5〜 6m になり、暖地で庭木や庭 園樹として植えられている。

葉は長さ 7〜12cm の長楕円形で、縁には浅い重鋸歯がある。

早春に葉の開く にに先立って直径2.5cm ぐらいの緋色の花が下向きに咲く。
花弁は完全に開 かず、釣り鐘形になっている。

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