「スイセン」 (2月21日)


スイセンの群生地は伊豆の爪木崎や福井県の越前海岸、淡路島などが有名です が、南房総にも小規模ながら自生地があちこちに見られます。

スイセンにはラッパスイセンやクチベニスイセンなど園芸種がたくさんありま すが、私はいちばんシンプルなニホンズイセンが好きです。

水面に映る自分の姿に恋をして焦がれ死んでしまった美青年ナルシスがスイセ ンの花に生まれ代わったというギリシア神話は有名ですね。

スイセンの学名や英名をナルキッソスというのも、自己陶酔のことをナルシシ ズムというのも、この神話から出た言葉です。


スイセン(ニホンズイセン)【水仙(日本水仙)】
Narcissus tazetta var. cinensis ヒガンバナ科スイセン属

京都府相楽郡精華町・京都フラワーセンター内 (2000年1月) Photo by M.Takeda

中国原産の球根植物で、日本には古く室町時代に渡来したもの。

葉は平たく線形で 4〜 6枚、1〜 2回捩じれる傾向がある。
花茎は高さ20〜30cm で12月〜 4月に芳香のある花を 5〜 8個つける。
花被は 6 枚で白色、花の中心に黄色いさかずき形の副花冠がある。

ラッパズイセンは副花冠がラッパ状に長く、クチベニズイセンは黄色の副花冠の縁 が紅色にふちどられている。

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