「ヒュウガミズキ」 (2月22日)


通りがかりの家の庭に黄色の花がたくさん咲いているのを見つけて、拝見して来 ました。
マンサクやミツマタではないし、何だろうと近寄って見たら、ヒュウガ ミズキでした。

ヒュウガ【日向】の名がついていますが日向の国(宮崎県)には自生が見られな いそうで、京都、福井、岐阜、石川、の各府県など、近畿地方北部の狭い範囲に 分布しています。
庭木や公園樹としての栽培は各地で行われています。

よく似たものにトサミズキがありますが、花穂がトサの方は長く、ヒュウガの方 は短いのですぐ見分けがつきます。
早春の花として生け花にも使われますが、匂 いのないのが残念ですね。

同名ですがハナミズキなどのミズキ科とは縁がありません。


ヒュウガミズキ【日向水木】
Corylopsis pauciflora マンサク科トサミズキ属

大阪府寝屋川市 photo by M.Takeda

鑑賞用として人家の庭に栽培される落葉低木で、根元からよく分岐し、高さ 1.5〜2.5m になる。

互生する葉は卵形で先端は尖り、長さ 3〜 4cm 、巾1.5 〜 2cm 。
縁に波状の鋸歯がある。

早春、葉が開く前に長さ 1〜 2cm の短い花穂が垂れ下がり、黄色の 5弁花が 2〜 3個つく。
花の直径は 1cm ぐらい。

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