「ミツマタ」 (2月23日)


葉の出る前に花が開く花木をもうひとつ。

次から次へ三叉に枝が分かれて茂っていくミツマタ。
末広がりで縁起のよい木 とされています。
樹皮の繊維を和紙の原料にすることで、コウゾやガンピと共 に有名でしたが、最近は製紙原料としての栽培はあまり行われていないようで す。

薬用としても利用価値が高く、枝を潰して煎じたものは打撲やリュウマチの痛 み止めに効くそうですし、蕾は目薬や喉の薬にするそうです。

細い筒形の花が下向きにかたまって着く様子は、蜂の巣を連想します。


ミツマタ【三椏・三叉】
Edgeworthia chrysantha ジンチョウゲ科ミツマタ属

京都府京都市・哲学の道にて Photo by M.Takeda

中国原産の落葉低木。古くから製紙原料として栽培され、庭木としても植え られている。

高さ 1〜 2m になり、互生する葉は長さ 8〜15cm の披針形で、 裏面には柔らかい毛が生えている。

早春、葉の出る前に長さ 1〜 1.5cm ぐらいの筒状の黄色い花が球状に集まっ て咲く。
赤花の園芸種もある。

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