「サクラソウ」 (2月25日)


いつも行く床屋の奥さんが花好きで、いつも店の回りは花いっぱいなのですが、 きょう行ってみたら、並べたプランターにサクラソウが満開でした。

プリムラと呼ばれる西洋種ではなくて、ニホンサクラソウの早咲き品種だそうで すが、こんなに早く咲かせるには春早めに種まきして苗を大きく育て、夏の暑さ 避け、冬の保温など管理が大変だそうです。
でもその努力が報われて、人に褒められたときなどに感ずる歓びは、花作りの醍 醐味でしょう。

サクラソウは荒川流域などに野生が多く見られたのですが、いまでは激減し、わ ずかながら埼玉県浦和市の田島ガ原の自生地が特別天然記念物として保護されて います。

サクラソウは江戸時代に品種改良が盛んに行われ、300種以上の品種を数えるそう ですが、一種の野生種からこんなに多くの品種が作りだされたものは、他に例を みないということです。


サクラソウ【桜草】
Primura sieboldii サクラソウ科サクラソウ属

青森県三沢市 photo by (1999年5月)K.Tamukai

湿り気のある草地を好む日本原産の多年草。
花根元に多数集まってつき、長 さ 4〜10cm の楕円形で長い柄がある。

葉の縁には不揃いの切れ込みがあり、 白い縮れ毛が多い。
春、高さ15〜40cm の花茎を伸ばし、その先に紅紫色の花 を 8〜10個つける。

花は直径 2〜 3cm の 5弁花で、花弁の先は深く 2裂して いる。

園芸品種が多く、白・ピンク・紅・絞りなど色も多彩。

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