「マンサク」 (2月26日)


春一番に花が咲くので「先ず咲く」から「まんずさく」「まんさく」になったと いわれるマンサクですが、「豊年満作」の「まんさく」だという説もあります。
花の少ない時期に面白い形の花が咲くので、公園の植え込みなどにもときどき見 かけることもあります。

茶花としても使われるようですし、葉は止血剤になるそうです。

戦時中の勤労奉仕で山へ杉の伐採の手伝いに行ったとき、落とした枝を縛るのに 使うのがこのマンサクの枝でした。
細くて長くて強靱、かつしなやかなので、粗 朶を束ねるにはもってこいなのです。


マンサク【万作】
Hamamelis japonica マンサク科マンサク属

京都府・京都大学農学部農園 Photo by O.Kajimoto

関東地方から九州にかけての山地に生える落葉小高木。
北海道から本州の日 本海側には変種のマルバマンサク:var.obtusata が分布している。

高さは普通 2〜 5m で、互生する葉は長さ 5〜10cm 角の丸い菱形。
縁には波 状の粗い鋸歯がある。

早春、葉より先に黄色い花を開く。
花は細長い花弁が 4枚あり、花弁の長さは 1〜1.5cm で不正形に屈曲している。
萼も 4枚で花弁の間に位置し、外側に反 り返っていて内面は暗紫色。

昨日 戻る 明日